南の虹のルーシー・各話紹介（１１

あらすじ

ルーシーらは、ポリー通りのこれから住むことになる家にたどり着いた。戸口に目印の赤い布もあったが、あまりに惨めな小屋なので、ルーシーらは、本当に自分たちの家なのか信じられない。隣の家のマック夫人に確かめてやっと認識できた。マック夫人が焼き立てのパンをルーシーらに持ってきてくれた。マック夫人は、主人が病気ということですぐに帰った。ルーシーとケイトは疲れて昼寝、クララは川へ水汲みに行った。
アーストラリアに置いて行かれたデイトンは、アーストラリアにこのまま住むことを決心した。アーサーたちもアデレードの家にたどり着いた。アーニーは、家がずいぶん小さいのに驚いた。クララが水を汲んでいると、バーナードが川で泳いでいた。バーナードはマック夫人の弟だ。クララは、バーナードから、アーサーがあの家を買うことにしたいきさつを聞いた。
荷物と一緒に乗ってきたスティッキーが川の方に急に走り出した。ルーシーとケイトはやっと捕まえた。二人は、スティッキーが水を飲みたがっていることが分かって、川に連れて行った。スティッキーが川に落ちそうになったので、二人で引っ張って助けようとしたが、ルーシーがスティッキーと一緒に川の中に落ちてしまった。

第１２話「アデレードの夜」

あらすじ

ケイトは、川に落ちたルーシーを助けようとしたが、うまくいかない。ルーシーはどんどん流されて行く。ケイトは大声で助けを求めた。ケイトの声がアーサーたちにも聞こえたので、アーサーたちも川へ行ってみた。すると、大男の原住民が川に入り、ルーシーとスティッキーを助けて抱えて岸に上がってきた。ルーシーがさらわれると勘違いしたアーサーは、原住民に、ルーシーを離すようにと詰め寄った。ルーシーとケイトの説明によりアーサーは、やっと事情が飲み込めた。ルーシーとケイトは、大男の名前が分からないので、とりあえず「ヘラクレスさん」と呼ぶことにした。トブがいないことに気づいたので、アーサー、アーニー、マック夫人、バーナードが戻って探した。クララは、ルーシーの着替えさせるためルーシーを連れて帰った。スティッキーはなかなか動こうとせず、ケイトがなんとか押して帰った。トブは、マックの家の陰で昼寝をしていた。スティッキーは、とうとう座り込んでしまった。どうやら赤ちゃんを産むつもりらしい。その話を聞いてルーシーは急いで見に行った。
ポップル一家は荷物を家とテントの中に、荷物を入れることにした。そのとき、ペティウェルがやっと到着した。なんと、ポップル一家の向かいに住むことになったのだ。組立式の家が目の前に建つと思うとアーサー、アーニー、クララは落胆した。スティッキーは、バーナードが抱えて、テントまで連れてきてくれた。パーカーが牛車を見つけてくれたので、ベンは翌日アデレードへ行くことにした。ベンは、酒を飲んでいたデイトンに、医者になりたい、という夢を伝え、アデレードで患者を一生懸命診てくれるように頼んだ。デイトンもそのことを誓った。
夜、ルーシーとケイトは、寝る前、原住民たちの歌声を聞いて、「ヘラクレスさん」のことを思い出した。

第１３話「ベンがやってきた！」

あらすじ

朝、ルーシーが起きるとスティッキーがいない。ルーシーが付近を捜していると、茂みの陰でスティッキーが３匹の子山羊を産んでいるのを見つけた。ほかの家族も子山羊を見に来て、ルーシーとケイトは、子山羊が立ち上がるのを見て感動した。しかし、ペティウェルの黒犬ハッピーが付近をうろつき、山羊に興味を示していた。アーサーは、山羊のため、囲いを作ることにした。アーサーは、早く海岸に残した荷物を運ぶため、牛車を捜しに町へ行った。一方、ベンは、デイトンとアデレードへ出発した。
ルーシーとケイトは、用事を言い付けらないようにこっそり遊びに行った。しかし、二人ではすることがない。二人は、原住民の子供たちが川で水浴びや木登りをしているのを見て、うらやましく思った。仕方がないので家に帰ってみると、家からもくもくと煙が出ていた。かまどの煙突が詰まっていたのだ。牛車が借りられず帰り着いたアーサーも驚いて家の方へ走って行った。アーサーは、家を徹底的に直すことにした。
バーナードが、マック夫人の主人の容体が悪いので、キャリントン通りの医者まで連れて行って欲しいと頼みに来た。そのとき、ベンがデイトンを連れてやってきた。思いがけずベンが来て、ポップル一家はおお喜び。アーサーは、デイトンをマック夫人の家に連れて行った。

ルーシーとケイトの名（迷）言集

アーニーやクララに隠れて遊びに行ったとき
ケイト「何をして遊ぶ？」
ルーシー「何でもいいわ。」
ケイト「あんた決めなさいよ。」
ルーシー「おねーちゃんが決めて。」
ケイト「クララおねーちゃん、何で私たちを呼んでたのかしら。」
（中略）
ルーシー「どうしたの、おねーちゃんが用事言い付けられる前に逃げ出そうっていったのよ。」
ケイト「（中略）何かして遊びましょ」
ルーシー「え、何をして遊ぶ？」
ケイト「あんた決めなさいよ。」
ルーシー「おねーちゃん決めて。」
ケイト「もとに戻っちゃった。」

第１４話「たくましい男」

あらすじ

朝、ベンが川に水汲みに行くのにルーシーとケイトが付いて行った。クララは、二人に、薪拾いを言い付けた。三人は、川の中に嘴のある見たことのない動物がいた。それは、カモノハシだった。ルーシーとケイトは、ちょっとしたことから喧嘩して、ケイトは先に帰ってしまった。ルーシーは、薪をうまく持てず、こぼしてしまった。そこへ通りかかった「ヘラクレスさん」が拾って、一緒に家まで薪を持ってきてくれた。ルーシーは、アーサーやアーニーに何か助けてもらったお礼をしなければ、と言う。アーニーは、お礼に焼き立てのパンをあげた。「ヘラクレスさん」には喜んでもらえたようだった。
アーサーとベンは、家を増築するための材木を買うため、製材所に出かけた。ルーシーとケイトはこっそり遊びに行こうとしたらクララに見つかり、ロウソク作りの仕事をさせられた。製材所に着いたアーサーは、牛も馬もいないので自分たちで車を引っ張って材木を運ばなければならなかった。家に帰りついたときにはもう暗くなっていた。

ルーシーとケイトの名（迷）言集

薪拾いの帰り道で
ケイト「ヘビやトカゲなんかも飼うつもりあるの。」
ルーシー「ええ、あるわ。」
（中略）
ケイト「あのいやらしいヘビやトカゲよ。」
ルーシー「私、動物園作りたいの。」
ケイト「でも、ヘビやトカゲはやめなさい。」
ルーシー「よく見ると、ヘビやトカゲだってかわいいわ。」
（中略）
ケイト「ねえ、ヘビやトカゲはやめなさいね。」
ルーシー「そんなに言うんならヘビやトカゲは一番最後にするわ。ほかの動物を集め終わってからヘビやトカゲを集める。」
ケイト「勝手にしなさい！」

第１５話「二つの家」

あらすじ

アーサーとベンは、買ってきた材木を切り始めたが、固い木ので思ったよりはがどらない。雨が降り出した。家では雨漏りがひどい。アーサーは、ジャムリングのことを思い出し、彼に手伝ってもらえたら、と思う。そのジャムリングは、なんと、ペティウェルのところで組立式の家を作っていた。雨が上がって、アーサーとベンは、再び材木を切り始めた。デイトンは、マック夫人の主人の診察に行った。ルーシーとケイトは、マックさんの主人がどんな人か知りたくて家の中を覗いてみることにした。二人で覗いてところをビリーが後ろからおどろかした。３人は再開を喜び合った。ジャムリング一家はおとといアデレードに出てきたのだった。
ジャムリングがペティウェルのところで働いていると知って、ベンはジャムリングに怒りが込み上げてきた。アーサーは、そんなベンを叱った。ビリーにポップル一家やデイトンのことを聞いて、ジャムリングはポップル家の増築の手伝いをすることにした。

ルーシーとケイトの名（迷）言集

マック夫人の家を覗きに行ったとき、自分では覗きたくないケイトはルーシーに覗かせたくて、
ケイト「そんな聞き分けのないこと言わないで。あんたは、もう２回も覗いたのよ。」
ルーシー「だから、いや。」
ケイト「あのね。あんたはもう２回も悪いことをしたのよ。だからもう１回くらい悪いことをしても変わりないでしょ。」
（中略）
ケイト「じゃあ二人で覗きましょ。二人いっしょなら悪いことは半分ずつに分けることができるじゃない。」

第１１話 「小さなわが家」

第１２話 「アデレードの夜」

第１３話 「ベンがやってきた！」

第１４話 「たくましい男」

第１５話 「二つの家」

第１１話「小さなわが家」

第１２話「アデレードの夜」

第１３話「ベンがやってきた！」

第１４話「たくましい男」

第１５話「二つの家」