| 牧場の少女カトリ・各話紹介（１６話−２０話） |
| あらすじ |
| 短い夏が終わり、もう秋の気配が漂い始めた。北の牧場に１匹の羊が迷い込んで来た。そこへペッカがやって来た。ペッカは、兄ビリヤミの働いているクウセラ屋敷で一緒に働かないかと誘われたが、断ることにしたとカトリに話した。ペッカはカトリと一緒に仕事をしたかった。 屋敷へ帰る途中、カトリたちは狼に狙われたが、アベルが撃退した。テームは、狼は羊を狙ったのだと言った。カトリの見つけた羊は、たくさんの羊を運んでいた業者の車が壊れて、逃げ出したものだった。テームは、落し物なので、見つけたカトリのものになると教えてくれた。 翌日から、カトリは牛を柵のある牧場に入れ、麻の取り入れを手伝った。その仕事が終わった後、カトリは牛を屋敷に連れて帰り、さらに、別の牧場から羊も屋敷に連れて帰らなければならなかった。羊のいる牧場に着いたころには日は暮れて、真っ暗な道を羊を連れて戻った。そこへ、狼たちが襲って来たが、カトリは棒を振り回し、狼を必死に撃退した。 マルティから手紙が来ていた。マルティは勉強を始めていた。 |
| 名（迷）言集 |
| 狼を撃退するカトリ「来るなら来てみなさい！」 |
| 次回予告コメント |
| あたしの羊に名前を付けたのよ。シロ。可愛い名前でしょ。秋の収穫を前にして、狼退治をすることになりました。おとりを使って撃ち殺すという方法です。ところが、間違ってシロがおとりに使われてしまったの！ |
| あらすじ |
| 秋が深まり、狼が出没するようになったので、村では狼退治をすることになった。 カトリは拾った羊にシロと名付け、目印として前足にリボンを巻きつけた。シロのほかに逃げた２頭の羊は狼にやられていた。シロは運の強い羊だった。夜になると、カトリは本を読んだが、疲れて眠ってしまうのだった。 狼退治の日、テームたちは、狼をおびき寄せるために羊をおとりに使っていた。カトリは、シロがおとりになったのではないかと心配だった。夕方、羊のいる牧場に着くとシロはいなかった。テームは、偶然にもシロをおとりに使っていた。カトリは狼退治の現場に急いだ。テームたちは、狼退治を終えて引き上げるところだったが、シロを森の木に繋いだまま忘れていた。そこへ行ってみると、残った狼がシロを狙っていた。テームの鉄砲により、シロは助かった。シロは運の強い羊だった。 その夜、以前ライッコラ屋敷で働いていたハンナという女が訪ねてきた。明日から麦の刈入れが始まるという忙しい時期なので、テームは、ハンナに働いてもらうことにした。カトリは、ハンナに気が許せない雰囲気を感じた。 |
| 名（迷）言集 |
| カトリがビークナに「おまえくらい世話の焼ける牛はフィンランド中探してもいないと思うわ。」 |
| ビヒトリ「カトリにもあの羊の運の強さが乗り移ったらいいのにねえ。」（その後のカトリは、見事に運が乗り移った。） |
| 次回予告コメント |
| 今は一年中で一番忙しい穫り入れの時期です。どこのお屋敷も、朝早くから夜遅くまで穫り入れにおおわらわ。そうだわ。明日はあたしの１０歳の誕生日だったわ。でも、誰にも言わないでおこう。そんなあたしのところへ、素敵なプレゼントが。 |
| あらすじ |
| ハンナは、家の中の仕事を受け持つことになった。朝、ハンナがカトリを起こした後、ハンナは、足元にまとわりついてきたアベルを蹴飛ばした。アベルは怒ってハンナの足を噛みついたので、ハンナは持っていたランプを落として、ランプの火が刈り取ったばかりの麦の山に燃え移った。火は無事に消し止められたが、ハンナはアベルのせいだと主張した。しかし、アベルがむやみに人を噛んだりしないので、ライッコラ屋敷のみんなはハンナの言葉を信用しなかった。カトリは本当の理由がわからず、悔しい思いをした。 夜、カトリが牛と羊を屋敷に連れて帰って来ると、みんな食事は終わっていた。しかし、ハンナは意地悪をしてアベルの食事を用意していなかった。仕方なくカトリは自分の食事をアベルに分けた。食事の後、サウナ小屋に行ってみると、ウッラとアンネリが刈り取った麻の茎から繊維を分けていた。麻はサウナ小屋で乾燥させていた。カトリは、麻の繊維を作る方法を知った。 小屋に戻ったカトリは疲れていて、そのままベッドに入った。その夜、ペンティラ屋敷が火事になった。カトリは、ペッカが心配だった。 翌日、カトリは、１０歳の誕生日を迎えた。でも、忙しい時期だったので、そのことは誰にも言わなかった。畑に、マルティが誕生日のプレゼントを持って、お祝いにやって来た。途中、ペッカに会ったマルティは、カトリに、ペッカは無事だと伝えた。 |
| 次回予告コメント |
| 火事で焼け出されたペッカが、ライッコラ屋敷で寝泊まりすることになりました。二人で働くのって、とっても楽しいわね。でも、旦那様がペッカの連れて来た牛を買うとおっしゃるの。そうすると、仕事のなくなったペッカはどうなるのかしら。 |
| あらすじ |
| ペンティラ屋敷の牛のうち６頭をライッコラ屋敷で預かることになった。そして、寝る所のなくなったペッカは、当分ライッコラ屋敷で寝泊まりすることになった。ペッカの部屋はカトリの部屋の隣だった。ペッカが寝た後も、カトリは、ウッラたちの麻の繊維作りを手伝った。 カトリは、テームから、ペンティラ屋敷の牛を買い取るつもりだと聞かされた。ペンティラ屋敷ではほかの牛も売るつもりだった。屋敷の再建にはお金が必要だった。そうなれば、家畜番としてのペッカの仕事はなくなってしまうので、カトリはそれが心配だった。 翌日、カトリは、テームから、ルナターリ村のテームのいとこに手紙を届けてほしいと頼まれた。その手紙には、ペンティラ屋敷の牛を６頭買うお金を貸してほしいと書かれていた。行きはペッカの馬車に乗せてもらった。ペッカはその事情を理解し、ペンティラ屋敷を辞めることを覚悟した。了解の返事をもらって帰る途中の村で、カトリは、いじめっ子に追いかけられた。そこへ、グニンラおばあさんの乗った馬車が通りかかり、カトリは助けられた。グニンラは、冬の間だけ糸を紡ぎにライッコラ屋敷に行くところだった。 |
| 名（迷）場面 |
| ハンナの持ってきた肉を食べようとしたアベルに井戸の水をかける。ハンナがアベルに仕返し。 |
| 次回予告コメント |
| 秋も残りわずかになると、ライッコラの屋敷でも羊の毛の刈り取りが始まります。羊達は嫌がり、おお暴れしてもう大変なんだから。そんな時、ペッカからとても悲しい話を知らされたの。 |
| あらすじ |
| ライッコラ屋敷に着いたグニンラおばあさんは、ハンナに、「旦那様はまだあの事を知らないんだ。いいかい、これからは私の目が光ってるよ。」とハンナに警告した。ハンナは、カトリに、グニンラの言うことを信じないように、と言うが、カトリは、グニンラを信用できると思っていた。 ペンティラ屋敷では、火事の前に作業小屋の刈り取った羊の毛が盗まれていた。グニンラは、他の村でも同じ事件があったと言った。 食事後、カトリはペッカとサウナ小屋の麻の繊維作りを手伝った。ペッカはこの仕事が苦手だった。 その日の夜、ハンナは夜中に、こっそりと屋敷を抜け出し、泥棒の仲間に明日羊の毛を刈ると伝えた。泥棒はアベルを殺すことを指示した。グニンラは、ウッラにそれとなくハンナの様子を尋ねた。 ライッコラ屋敷では、羊の毛の刈り取りが始まった。ペッカは、牛のいなくなったペンティラ屋敷を辞めた。テームは、ペッカを、羊の毛を刈り取りの間、ライッコラ屋敷で働かせてくれた。たとえそれが４、５日であってもペッカはカトリのそばで働けるのがとても嬉しかった。 |
| 名（迷）言集 |
| カトリがカトリより早く寝ていたアベルに「怠けもん。」 |
| 次回予告コメント |
| アベルったら、相変わらずハンナさんに馴れようとしません。そんな時、餌をあげようとしたハンナさんが、アベルに噛まれるという事件が起きました。そのためアベルは、綱でくくられてしまいます。そして、それを狙っていたかのように泥棒が･･･。 |