南の虹のルーシー各話紹介（１

あらすじ

１８３７年１１月７日、南オーストラリアの海岸にポップル一家が上陸した。そこから１０キロ奥地に新しく建設中の町アデレードで土地を買い、理想の農業を行うという夢を抱いて、はるばるイギリスから９５日の航海の末、移住してきたのだ。長女のクララは、体調を崩していたが、次女ケイトと三女ルーシー・メイは大はしゃぎ。上陸してすぐ、一家の主アーサーは、海岸の砂を思い切り踏みしめた。ケイト、ルーシー・メイも父の真似をして海岸を踏みしめた。一家はみんな、すぐに夢がかなうものと希望に燃えていた。
さっそく、一時滞在のためテントを張った。しかし、家族全員が寝ることができないので、ルーシーとケイトはアーサーが拾ってきた樽の中でねることになった。夜、ルーシーが目を覚ますと見たことがない動物が樽の中を覗いていた。それは、カンガルーだった。

ルーシーとケイトの名（迷）言集

ペティウェルがテントを張っているのを見て
ケイト「自分も働けばいいのに。」
ルーシー「私たちも働いてないわ。」
ケイト「ぶらぶら見て回るのはもう止めて父さんの手伝いでもする？」
ルーシー「私は小さいから遊んでてもかかわないけど、おねーちゃんお手伝いしたら。」
ケイト「だーめ。私が働くときはあんたも働くの。」
そのとき、ぺティウェルのテントが倒れて大笑い。

第２話「可愛いヤツ」

あらすじ

朝、ルーシーとケイトは、海岸に薪にする木を拾いに行った。そこに、オーストラリアまで乗ってきた水夫のジョンがやってきた。ジョンは、ポップル一家と親しくなり、ジョンとクララはお互い恋している。休みが取れたので病気のクララを見舞いに来たのだ。ジョンは、クララに、いずれイギリスにいる弟と一緒にオーストラリアに移住する決心を伝える。
薪拾いから帰ったルーシーとケイトは、水汲みの用事を言い付けられた。川で友達のビリーと会った。帰る途中、ルーシーは、木の上に熊みたいな可愛い動物を見つけた。それはコアラだった。ルーシーは捕まえたくて木に登ろうとするが登れず、結局、ビリーが登った。コアラはビリーの背中にしがみついてきた。ルーシーはコアラを飼いたくて連れて帰る途中、原住民の親子に出会った。原住民はコアラを見て、何か言い始めた（「ラアコ」と言っています。原住民の言葉は逆さ言葉になっているとか。）。

ルーシーとケイトの名（迷）言集

ジョンが薪拾いを手伝ってくれず、クララに会いに行った場面で
ルーシー「何よ、偉そうに。つまり、ジョンはクララおねーちゃんを恋してると言いたいんでしょ。そしてクララおねーちゃんも。ねえ、そうでしょう。」
ケイト「あんた、案外ませてるのね。」

第３話「かわり者」

あらすじ

原住民の子供は、コアラの左足に結び付けある草の紐を示した。コアラはその子が飼っているらしい。しかたなくルーシーはコアラを原住民に返した。しかし、ルーシーはどうしてもコアラが飼いたくて仕方なかった。
アーサーとベンは、パーカーのテントが倒れたので、テントを張って上げた。パーカーは、お礼に羊の肉を、見に来ていたケイトに渡した。その肉は塩漬けでない新鮮な肉だった。しかし、少し目を離した隙に、ペティウェルの黒犬ハッピーに盗られた。そのことで、アーサーは金で解決しようとして謝らないペティウェルと喧嘩してしまう。肉は戻ったが、このままでは食べられないので、海で洗って食べた。久しぶりにおいしい肉だった。夕食のとき、アーサーは、あす、ベンとアデレードへ行くと言う。

ルーシーとケイトの名（迷）言集

パーカーからもらった肉をアーニーに渡し、アーニーから「よーくお礼を言ってくれた。」と聞かれて
ケイト「言ったけ？」
ルーシー「私は言ったわ。」
ケイト「いや、あんたは言わなかったわ。さよならと言っただけよ。」
ルーシー「おねーちゃんこそ何も言わなかった。」
ケイト「私はたぶんお礼を言ってると思うわ。よその人から物をいただいたらそれが当然ですもの。」
ルーシー「でも、おねーちゃんがお礼を言わなかったのは確かよ。」
ケイト「あんたも言わなかったわ。神様に誓ってもいい。」
アーニー「いいかげんにしなさい、二人とも。」
お互い「べー。」

ポップルｖｓペティウェル

ハッピーが肉を盗んだことに対して、ペティウェルは、金を払えばいいと言った。アーサーは、謝るように言うが、ペティウェルは、謝らない。ペティウェルいわく「この犬には、あなた方よりましなものを食べさせている。」

第４話「はじめての探検」

あらすじ

３日目の朝、アーサーとベンは、アデレードへ向った。途中、アデレードから帰る途中怪我をして動けなくなったジャムリング（ビリーの父）を助けて連れて帰ることにした。ルーシーとケイトは、母から一日中遊んでいいという許可をもらって、ビリーと海岸に遊びに行った。ルーシーは、早速虫を捕まえた。３人は岬の向うに探検に行くことにした。ケイトとビリーは、靴を脱いで行った。
ジャムリングの話では、アデレードに行っても荷馬車や牛車は数が足らず、借りられないだろう、農地の測量も遅れていて、希望者に土地が行き渡らないとのこと。
ビリーは、ケイトに、大きくなったら探検したいと言う。そのとき、ルーシーが岩場の陰に何かいるのを見つけた。それはアシカだった。ルーシーは早速アシカに興味を示し、アシカの群れに近づいて行った。ケイトは心配だった。

第５話「雨のち晴れ」

あらすじ

ルーシーは、アシカに取り囲まれてしまった。そのとき、雷が鳴って雨が降り出した。アシカたちは、雷に驚いて海に逃げた。ルーシー、ケイト、ビリーは、岩の下で雨宿り。同じころ、アーサー、ベン、ジャムリングも木の下で雨宿りをしていたが、ジャムリングは妻が心配するから雨に濡れても帰ると言う。アーサーも帰ることにした。
ルーシーたちも雨の中を帰ることにした。ケイトは、脱いだ靴も探しているうち、頭と尻尾の区別が付かない生き物（マツカサトカゲ）を踏んでしまった。その様子を原住民の少年が見ていて、ルーシーが話し掛けると逃げて行ってしまった。
キャンプ地に帰り着いたアーサーは、ジャムリングのため、波が高い中を、ボートで船にいる医者を呼びに行った。ジャムリングは１週間は動けないとのこと。それで、ジャムリングは、アデレードで雇った牛車の権利をアーサーに譲った。

ルーシーとケイトの名（迷）言集

アシカに囲まれたことを心配するケイトに
ルーシー「近くでみると、アシカの顔ってとってもかわいい。」

雨宿りしながら
ケイト「この雨止まないわよ。」
ルーシー「どうして分かるの。」
ケイト「そういう感じがするの。」
ルーシー「私はもうずぐ止むと思うわ。」
ケイト「どうして。」
ルーシー「そういう感じがするの。」
ケイト「真似しないで、ルーシー・メイ。」
ルーシー「本当にそう思ってるのよ。」

草の中で靴を探しながら、ケイトがマツカサトカゲを踏んで
ケイト「へ？」
ビリー「どうしたの？」
ケイト「踏んだ！」
ビリー「何を？」
ケイト「それが分からない。なんだかぬるっとした感じ。」
（中略）
ルーシー「あー！　なにかしらこれ？」
ビリー「ヘビじゃないよな。」
ルーシー「こんなヘビいるもんですか、ちゃんと足がある。」
ビリー「じゃあ、トカゲだよ」
ルーシー「そうね、トカゲね。」
ビリー「頭が二つある。」
ルーシー「そうね。」
マツカサトカゲが穴に入って
ルーシー「また出てこないかしら。本当に頭が二つあるか調べてみたい。」
ビリー「噛みつかれないかなあ。」
ルーシー「おねーちゃん、噛まれたの。」
ケイト「ううん。」（ケイトは、一人離れて震えていた。）
ルーシー「踏まれても噛みつかれないんですもの、大丈夫よ。」

ポップルｖｓペティウェル

風でペティウェルのテントが倒れた。ペティウェル夫妻はお茶の最中だった。そこへジャムリングのテントから帰る途中のアーサーが通りかかり、「こんにちわ」と挨拶しただけで通り過ぎて行った。アーサーが行ってしまった後、ペティウェルは「クソー」

第１話 「新しい土地へ」

第２話 「可愛いヤツ」

第３話 「かわり者」

第４話 「はじめての探検」

第５話 「雨のち晴れ」

第１話「新しい土地へ」

第２話「可愛いヤツ」

第３話「かわり者」

第４話「はじめての探検」

第５話「雨のち晴れ」